あなたと食べたフィナンシェ
仕事の休憩時間に行った職場近くの図書館
まだできたばかりで
綺麗で本のディスプレイの仕方もオシャレ…
居心地もよく 仕事が休みの日でも通ってしまう
お気に入りの空間…
加藤千恵さんの
『あなたと食べたフィナンシェ』
ほんとはこの作家さんの別の本を探してたけど
なかったのでこちらを…
表紙の色がスゴく素敵
角っこがホロっと崩れてるフィナンシェの絵も…
ー人生の忘れられない場面には
必ず食べ物の記憶があったー
珠玉のショートストーリーと短歌集
人生の忘れられない場面…恋の始まりだったり、
大切な人との出会い、お別れ
何かを決めた日、何かをやめた日
ショートストーリーなのですぐに読めるけど
内容は食べ物とその時の情景や気もちが丁寧に描かれていました。
タイトルも食べ物のタイトルに加えもうひとつのタイトルがついていて、もうひとつのタイトルは物語を読むと『あ〜そうなのね…』とひとりうなづきながら読みました
それぞれ添えられてる短歌も素敵で
グラス持つ 指をみていた嘘じゃない
ほんとのことを隠してるだけ
↑これめっちゃいい
他にも泣きたくなるような短歌がたくさん
短歌ってスゴいね
こんな短い文で雨なのか晴れてるのか
明るいのか暗いのか
悲しみや淋しさ、嬉しさ 後悔
あらゆるものを表すことができる
何ならその後ろにある音が聴こえたり香りが漂ったりしてしまう…
短歌を詠める作家さんって素晴らしい
繊細に季節の移り変わりや人の表情やしぐさ、言葉
ちょっとしたことに気づきそれを言葉にできる…
私もそんな人になりたいな…