寧々の本棚〜ねこのしっぽ*うさぎの耳〜

おうちでのんびりゆるっとブックカフェ

会えなくなった人に伝えたい想いをもってる人は「どなたでもいらしてください」

日本をはじめとする世界中のあちこちで

自然災害が起きています。

先日も台湾で地震が…

 

『かぜのでんわ』

 

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あの日をさかいに突然会えなくなった人や動物

せめて最後にひと言伝えたかったことば…

もしも電話をかけるような想いを伝える空間があったら…

 

東日本大震災後 岩手県の佐々木さんは自宅の庭に

電話線の繋がってない電話ボックスをおきました。

「ひとりきりになって電話をかけるように相手に想いを伝える空間を作りたい…心の復興になれば」と

 

 

本当にあったお話をもとにした絵本で

小さい子でも読めるようになってます。

登場人物は全て動物で動物たちが会えなくなってしまった相手、会いたい相手に伝えたい想いを電話で語りかけます。

たぬきのぼうや、うさぎのおかあさん、きつねのおとうさん、ひとりぼっちのねこさん…

動物たちの会えない相手への語りかけが

切なくて涙がでます

それでも 最後にキラキラな奇跡が、、、

 

あとがきで かぜのでんわは心で話します。

静かに目を閉じて耳を澄ませてください。

風の音が、浪の音があるいは小鳥のさえずりがきこえたならあなたの想いを伝えてください。…と

 

佐々木さんは あまりにも突然 多くの命が奪われた…せめてひとこと最後に話がしたかった人がたくさんいるはず…

そして震災だけでなく会えなくなった人に伝えたい想いを持ってる人は多いと思います

…どなたでもいらしてください…と

 

最後の 『どなたでもいらしてください』

に 心をつかまれました

 

もしも 今もまだ その電話が佐々木さんのおうちの庭にあるのなら…

いつか私もそこへ行って 会えなくなってしまった子にどうしても伝えたいことがあります。

 

 

この絵本 大人の心に沁みる絵本です

 

 

 

能登半島沖地震で被災された方

台湾での地震にあわれた方

心よりお見舞い申し上げます

一日も早く日常が戻ってくることを祈ってます