春休みのお話なので、春休み中にアップしたかったけど…
間に合わなかった…
子どもの頃…特に小学校高学年から中学校のあたり…
家族じゃない大人、父親、母親以外の大人に
何かを話したくなる…
そんなことありませんでしたか?
…わたし これめっちゃわかる…
…というわけで
『春のオルガン』 湯本香樹実
お互い違う方を向いてる男の子?と女の子
足元でごはんを食べてるのは野良ネコかな…
物語性のある表紙
小学校を卒業したトモミ(私)は春休みにおきる学校ではなく社会との関わり、知らない大人達との出会い、自分の弟との関係。
少しずつ心も身体も大人になっていくのを弟と比べて感じているトモミ
ずっと心がモヤモヤしてる、そのモヤモヤの原因は
おばあちゃんの死であって、病気でひどく苦しむおばあちゃんをみてトモミが思ったこと…
それが一種のできもののようにトモミの心に住みついていた。
プチ家出、なかなか帰って来ないお父さん、仕事ばかりのお母さん、弟のテツ、ネコおばさん、亡くなったおばあちゃん、いつも一緒にいるおじいちゃん、隣の家のおじいさん、野良ネコたち、ゴミ捨て場のバス、小学校の担任だった先生…他にも…
出てくる人みんな印象に残る
どれが欠けてもこの春休みはなりたたない。
ほんとにつきなみだけど 女の子の揺れ動く心の描写が素晴らしい作品。
表紙の絵
手前がトモミで奥が弟のテツなのね
この絵もスゴくすか
なんか…
そうそう…春ってこうだったよな…
そんなふうに昔を思い出させてくれるお話でした。