『台所のラジオ』 吉田篤弘
全部で12編の物語
登場人物は何かしらの悩みや思いを抱えて
何かがひっかかってる日々…
それが日常の普段の中にある物によって
気づきほぐされていくストーリー
その普段の中にあるものは人によって
ソースの味だったり、ラジオから流れてくる声だったり、昔通った場所だったり…
ストーリーでは特に何かが起こるわけではなく
静かに穏やかに進んで、
物語が終わったその先に何かがある…何かが起こる…
そんな予感のする終わり方
物語のその先を想像できるような…
ただひとつ言えるのは
この本は読んだ後、読後感より
読んでいる時、読んでる最中の方が気もちいいし
穏やかになります。
お気に入りの場所で好きなおやつと飲み物と一緒に
読みたい…
.っていうか読み続けたい…
読み終わってしまうのがもったいないような気がしてしまう本でした