寧々の本棚〜ねこのしっぽ*うさぎの耳〜

おうちでのんびりゆるっとブックカフェ

ヴァンゴッホカフェ

 

 

 

「ヴァンゴッホカフェ」

 

児童書の括りになってます

 

 

まず…表紙がオシャレ

 

 

そしてタイトル

 

 

カンザス州のフラワーズの町

そこはもと劇場だった建物の片隅にある

「ヴァンゴッホカフェ」

このカフェにやってるのは若い父親マークとその娘のクララ

お客は町の常連さん

お店でいつも流れてるのは

「おかえり、ここはきみの家」

 

時々 魔法がかかる不思議なカフェ

 

 

お話は七つ

どれも素敵で アメリカの古い映画を観てるよう…

「いなびかり」では どことなくマザーグースを思わせるような詩がでてきたり

 

「スター」というお話では

時は12月 店内ではいつもの

「おかえり、ここはきみの家」ではなく

この季節限定の

な、な、なんと…

ナットキングコールの「きよしこの夜」

 

こんなところでキングコールの文字を目にするなんて

歓喜

 

この「スター」というお話

どこを切り取っても映画のワンシーンのようで…

余韻がスゴい

 

スターは写真に写ってる古い友人に会えたのね

そしてその迎えに来た友人と一緒に来た道を辿って帰って行ったのね…

…と思わせるような結末

 

悲しいけれど心が温まりました

 

児童書に括ってしまうのはもったいない…

宝物にしたい1冊です