文通小説
一応 これ 児童書です
便箋のような表紙
表紙のカバーを外しても素敵
「あたし もうすぐ引っ越すんだ」
親友の引っ越しをきっかけに始まった文通.
主人公ちさとの一人称で描かれる 引っ越した貴緒との遠距離恋愛ならぬ遠距離友情…
中学3年の思春期真っ只中
主人公ちさとの思い込み、不安、もやもや…
自分だけおいていかれたような喪失感でなかなか前に
進めなくなっていたちさと…
そんなちさとが貴緒とのやりとりの中で自分にかけていたものに気づき大きな一歩を踏み出す
中学生の女の子の心理描写がとてもうまく描かれていてすごく惹きつけられました
待ちに待った手紙に心を踊らせる…
またなかなか来ない連絡に不安や落ち込み…
文通だけじゃなく学校での人間関係、家族
まだみえない漠然とした将来
ほんとに揺れ動く女の子の心が丁寧に描かれています。
〜だけど送ったメッセージにぱっと既読がついて…ついたのに返信は来ない。その空白の時間に突入したとき私はこれをおそれていたんだって気がついた…この静かな怖さに呑み込まれるのを〜ちさとの気もち
「やっぱり髪型だけ同じにしたって似てないね」
貴緒のことば
もやもやしながら 不安になりながら
ぶつかりあって…それでもお互いを尊重しあうことができるようになっていく…
いいなぁ…こういう過程…
文通したいなぁ…